雪国訪問看護ステーション管理者が訪看の服装について徹底解説!
今回は前回の記事「雪国で訪問看護する看護師の1日【冬季スケジュールと過酷な実際】」に引き続き、雪国の訪問看護師ならではのテーマについてお話していきます。

こんにちは!雪国の訪看ステーション管理者カムです!
看護師16年、在宅では6年目になります。
雪国はとにかく寒い!油断しているとしもやけになったり、風邪を引いたり。
さらには、雪との格闘。除雪にはめちゃくちゃ体力を使うし、実は服の中は汗でビシャビシャになることも。
そんな過酷な環境で、いろいろなところへ訪問する看護師の服装選びは、健康と命を守る、とっても重要な要素なんです。
この記事はこんな方におすすめ
- 雪国や寒冷地で働く訪問看護師さん
- これから雪国へ引っ越すかもしれない看護師さん
- いろいろなところを渡り歩くトラベルナース
- 雪国で訪看へ転職を考えている方
参考になりましたら、SNSでのシェアなどよろしくお願いします!

服装選びの基本:3つのポイント

まずは、服装を考える上で重要なポイントを3つご説明します。
❄️ 防寒性
室内は温かいですが、屋外との寒暖差は無視できない問題です。
利用者さん宅は暖房が効いていても、移動中や除雪作業中は極寒。この温度差に対応できる服装が必要です。
🏃 機動性
暖かさを追求すると、どんどん着ぶくれしてしまいますよね。
某ミシュランキャラクターのように膨れ上がってしまっては、機敏にケアすることができません。動きやすさと防寒性のバランスが大切です。
✨ 清潔性
患者様のお宅へお邪魔する以上、十分配慮する必要がありますよね。いくら防寒対策が完璧でも、見た目が不潔では信頼を損ねてしまいます。
レイヤリング(重ね着)の基本

レイヤリングのコツ
次は重ね着のコツについて説明します。
重ね着にも限界がありますし、重ね過ぎれば機動性を失います。ここでは重ね着の最適解にたどり着けるよう、各レイヤーの特徴について紹介します。
📌 ベースレイヤー(肌着)
吸湿速乾インナー
雪かきなどで意外とかく汗。そのままにしておくと、冷えの原因になりますので、できれば速乾性の素材を選びます。
綿100%のインナーは汗を吸収したまま乾かず、体温を奪ってしまうのでNGです。
管理者が行き着いた最強コスパ・インナー:おたふく手袋「ボディタフネス」
雪国の訪問看護では、外の猛吹雪と、暖房が効いた車内・室内との「温度差」が一番の敵です。
私も以前は有名ブランドのインナーを試してきましたが、汗冷えや耐久性に悩まされてきました。そこで管理者の視点から、**「暖かさ・速乾性・圧倒的コスパ」**の3軸で辿り着いたのが、おたふく手袋の『ボディタフネス』シリーズです。
ここが管理者の推しポイント:
- プロ仕様の保温性: 建築現場などでも愛用されるブランドなので、氷点下でも安心感が違います。
- 汗冷えしにくい: 訪問先で動いて汗をかいても、乾きが早いので車に戻った後にヒヤッとしません。
- 驚きのコスパ: 1枚1,000円前後。スタッフへの備品としても検討しやすい価格帯です。
ヒートテック
中でも「さらにあたたかい」タイプのものを選びます。
できるだけインナーを温かいものにすることで、アウターのボリュームを減らすことができます。極暖や超極暖がおすすめです。
📌 ミドルレイヤー(制服の上)
フリース素材のパーカー
温かいですが、撥水性に乏しいところが難点。雪が付くとすぐに濡れてしまいます。

雪かきをすると、びしょ濡れのヒツジみたいになってしまうことも(笑)
薄手のダウン
軽くて、脱ぎ着しやすく、また撥水性もあるためおすすめです。
利用者さん宅に入る前にサッと脱げるのが良いポイント。コンパクトに収納できるタイプなら、車内でも邪魔になりません。
カーディガン
私はカーディガンを選択することが多いです。
室内の温度調整程度であれば問題ないですが、外ではやはり防寒力は不足します。正直、見た目重視で痩せ我慢しています(笑)
📌 アウターレイヤー(一番外側)
防水・防風素材のジャケット
あまり厚手すぎると、脱ぎ着しにくいので、可能な限りシンプルで薄手のものが好まれます。
重要なポイント:
- 防水性(雪が溶けて濡れない)
- 防風性(冷たい風を通さない)
- 軽量性(動きやすさ)
- 脱ぎ着のしやすさ
丈が短いもの
本当はベンチコートのような長いアウターを着たいところですが、車への乗り降りなどもしにくく、不向きです。
腰丈〜お尻が隠れる程度の丈がベストです。
部位別装備ガイド

さて、体幹部の防寒は済みましたね。続いては体幹以外の各部位に装着できるアイテムについて紹介します。

小物をうまく組み合わせることも雪国訪看の必須スキルですね。
👤 頭部
ニット帽、イヤーマフ
主に、除雪の際などに着用します。
傘をさしながらスコップを振り回すわけにはいかないので、帽子+フードでなんとかしのぎます。
**耳も要注意!**油断するとしもやけになってしまいますよ。
耳が冷えると頭痛の原因にもなるので、イヤーマフやイヤーウォーマーは必須アイテムです。
🧣 首元
ネックウォーマー、マフラー
首元って冷えますよね。
ただ、室内での装着は不適切ですので、患者宅に入る前には外していきます。マフラーよりもネックウォーマーの方が、脱ぎ着が簡単でおすすめです。
🧤 手元
防寒・撥水手袋
雪ですぐ濡れてしまうので、しっかり機能的なものを選びましょう。
選ぶポイント:
- 防水・撥水加工必須
- 指先が動かしやすい(薄手すぎない程度)
- スマホ対応(タッチパネル対応)だと便利
- できれば洗濯可能なもの
除雪用と訪問用で2種類持っておくのもおすすめです。
👢 足元
機能性パンツ
裏起毛の撥水加工が施されたパンツ(ズボン)が某ユニクロさんから発売されています。
冬期間は本当にお世話になります。
通常のパンツに比べて、暖かさが全然違います。見た目も普通のパンツと変わらないので、ビジネスシーンでも使えますよ。
冬用インソール
足元から冷えが来ます。
厚手の温かいインソールはぜひ使ってみてほしい一品です。靴の中に入れるだけで、足元の冷えが劇的に改善されます。
スノーブーツ、長靴
積雪量によっては膝丈の長靴が必要になることもあります。
おすすめはダンロップ。長靴は脱ぎにくいものではありますが、雪国で長靴を履いていないと、そっちの方が心配されてしまうので問題ありません(笑)
ブーツ選びのポイント:
- 滑り止めソール必須
- 防水性(完全防水)
- 保温性
- 脱ぎ履きのしやすさ
- 軽量性
NG な服装例

ここまででも記述してきましたが、改めてNGな服装についても紹介します。
❌ 厚手すぎて動きにくい服
どうしても着たい場合は、車内などで脱いでから訪問します。
利用者さん宅での移動介助や体位変換など、機敏な動きが求められる場面で支障が出てしまいます。
❌ 水を吸いやすい素材
綿やデニムなどの素材。
水を吸ってとんでもない重量になってしまいますよ。特にデニムパンツは、雪が溶けて濡れると冷たくて重くて最悪です。
❌ 派手すぎるデザイン
これは冬だけではありませんが、あくまで仕事ですので、TPOは常に意識しましょう。
華美な装飾や派手な色・柄は避け、清潔感のある落ち着いた服装を心がけてください。
番外編:これがあって助かったアイテム
🚗 車内にストックしておいた飲料水
事故などで立ち往生が発生し、長時間車から出られないこともあるんです。
そんな時に備えて、車の中には飲料水など置くようにしています。ペットボトルの水やお茶、非常食も一緒に積んでおくと安心です。
🔧 牽引ロープ、スタックラダー
1シーズンに1回は車がスタック(雪にはまって動けなくなる)してしまいます。
そんな時は別のスタッフを呼んで牽引して助けてもらうことも。スタックラダー(脱出用のプレート)があると、自力で脱出できることもあります。
🧹 車載用スノーブラシ・スクレーパー
車の雪下ろし・霜取り用。
毎朝使うので、車内に常備しておきましょう。伸縮式のロングタイプがおすすめです。
🔦 懐中電灯・モバイルバッテリー
吹雪で視界不良の時や、万が一立ち往生した時のために。
スマホのバッテリーが切れると連絡が取れなくなるので、モバイルバッテリーは必須です。

↓こちらの記事でも紹介していますが、上のようなチェックリストを用いて、しっかり備えておきましょう。
まとめ:冬の訪看は服装選びから
✅ 重要ポイント
- **服装選びは体調管理にも大きく影響します。**しっかり防寒対策していきましょう。
- 経験や周りのスタッフのマネをしながら、徐々に装備をアップグレードしていきましょう。
- キーワードは防寒、撥水、裏起毛。
📝 服装選びのチェックリスト
- 吸湿速乾のベースレイヤー
- 極暖・超極暖のヒートテック
- 脱ぎ着しやすいミドルレイヤー
- 防水・防風のアウター
- 防寒・撥水の手袋
- 裏起毛の機能性パンツ
- 滑り止め付きスノーブーツ
- ネックウォーマー
- イヤーマフ・ニット帽
締めの言葉
ということで、今回は雪国で訪問看護を行う際の大事な服装選びについて解説しました。
雪国でのお仕事されている方、これからお仕事を検討している方、是非参考にしてください!
カムの本音トーク
実は私カムはできるだけ体型をシャープに見せたいので、結構薄着で頑張っちゃうことが多いんです。
患者さんからはよく「あなた、寒くないの?」と言われます(笑)
でも、皆さんは真似しないでくださいね。しっかり防寒対策して、体調管理を第一に考えましょう!
この記事のまとめ
- 雪国訪看の服装は防寒性・機動性・清潔性の3つが重要
- レイヤリング(重ね着)で温度調整しやすく
- 吸湿速乾のインナーで汗冷え対策
- 防水・撥水素材で雪対策
- 小物(手袋・帽子・ネックウォーマー)も重要
- 車内に非常用グッズを常備
- 綿・デニムなど水を吸う素材はNG
- 厚手すぎると動きにくくなるので注意
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